鐵 路 の 記 憶ED29形

# 403 岳南電車 2014 Vol.8

工場地帯を走る路線からある意味必然的に民鉄では珍しいですが貨物輸送が行われていました。しかし、その貨物輸送も2012年3月16日を最後に廃止され、貨物輸送で活躍していた機関車たちが岳南富士岡駅構内に現在も留置されています。


  ED40形電気機関車
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松本電気鉄道がダム建設資材輸送列車の牽引用途に新製した電気機関車で、資材輸送列車の運行終了と同時に岳南鉄道へ譲渡されたものです。2両在籍している。吉原-比奈間の貨物輸送に、主力として用いられていましたが、貨物輸送からの撤退と共に岳南富士岡駅構内に留置されています。


  ED50形電気機関車
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上田温泉電軌デロ300形電気機関車は、上田温泉電軌(後の上田交通、現・上田電鉄)が1928年(昭和3年)に新製した電気機関車です。後年、名古屋鉄道に渡りデキ500形と改称、さらに岳南鉄道へ譲渡されてED50形と再び改称されました。岳南鉄道譲渡後は、同社が保有する電気機関車中、本形式は最も牽引力が強力であることから主に入換作業に充当され、通常は比奈駅に常駐し、日本大昭和板紙吉永工場を発着する貨物列車の入換作業に従事してきましたが、貨物事業からの撤退と共にこちらも岳南富士岡駅構内に留置されています。


  ED29形電気機関
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豊川鉄道が1927年(昭和2年)に日本車両輸送(機械部分)および東洋電機製造(電気部分)に発注し製造された1両、デキ52が起源の電気機関車です。戦時買収により本形式のまま国鉄に継承され、国鉄飯田線で私鉄形式のまま使用されてきましたが、1952年(昭和27年)に国鉄形式を付与されてED29形電気機関車 (ED29 1) となりました。その後、1959年(昭和34年)3月に廃車となり、岳南鉄道に譲渡され、国鉄時代のED29形ED29 1のまま、主に貨物列車の牽引や比奈駅での入換用として使用されてきましたが、こちらも貨物事業からの撤退に伴い、岳南富士岡駅構内に留置されています。


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