鐵 路 の 記 憶# 364 さようなら、江差線!

# 364 さようなら、江差線!

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北海道南部を走るJR江差線の非電化区間、木古内~江差間が本日、2014年5月11日(日)の最終列車をもって78年の歴史に幕を閉じ、廃止となります。

当該路線は、2010年度に3億円以上の赤字が計上されるなど、恒常的な赤字経営が続いていました。営業収入が見込まれないにも関わらず、将来的な維持管理費用がまかなえないことが廃線の最大の要因とされています。

江差線の非電化区間、木古内~江差間は1935年から1936年にかけて開通(厳密には延伸)。木材や海産物等の輸送で使われるなど一時は活況を呈したものの、沿線の道路整備が進み、交通手段は自家用車やバスへ移行。次第に利用者が減少して行った経緯を持ちます。

しかし、廃止が決定する前の2012年度では、輸送密度(1キロ当たりの1日平均利用者数)50人程だったものが、廃止が決定した2013年度は別れを惜しむ人々がこぞって訪れたこともあり165人と約3.3倍に急増しているのは皮肉なものです。

その江差線ですが、1960年には「準急えさし」が誕生し、同列車は1968年に「急行えさし」へと格上げされたものの1980年に廃止されているなど、一時は賑わった路線でもありました。現在では木古内~江差間の定期列車は、全てキハ40形による運用で、一日6往復12本のみ。この区間が廃止されるとJR北海道では1995年に廃止となった深名線の廃止以来となり、北海道の14支庁のうち、当該路線のある檜山支庁が唯一鉄道空白地域となります。

引き続き、五稜郭~木古内間37.8キロの区間は継続しますが、北海道新幹線の開業を2016年春に控え、並行在来線としてJRから経営分離し、第三セクターの鉄道会社が運営します。しかし、木古内~江差間42.1キロは第三セクター化されず、廃止…、寂しい限りです。

しかし、特に木古内~江差間の非電化区間は山間部を通っていることから景観が良く、「鉄」目線で言わせてもらうと何としても継続してもらいたかった路線でしたが、現実論採算の取れない路線は廃止となるのも止む無しと言うことなのでしょう。

そんな江差線の非電化区間が廃止になるとのことで昨年末に何度か訪れ撮影をしてきました。その時はまだ半年近く先の話…なんて思っていましたが、とうとうこの日がやってきちゃったんですね。写真は、その際撮影したもので天の川第一橋梁を渡るキハ40と湯ノ岱駅に停車中のキハ40です。

本当に今日の最終列車を最後に、今後木古内~江差の間に列車が走ることはなくなる…、
来るべきしてこの日がやって来た感が否めませんが、その最終列車は、時刻表通り下りが江差駅19時7分発の函館行き、上りが函館駅19時37分発の江差行きとなります。

気持ち的には大勢の方に見送られるより、ひっそりとその姿を消していく…と言った方が江差線の最後っぽくていいかも…なんて思ってますが、そうも言っていられないのが現実で、木古内駅などで今日の昼間の時間帯に発車する列車の出発を見送る形でお別れ式が実施されるとの話も聞いています。またお別れ式とは別に実質的な最終列車が発車する今晩の木古内駅や湯ノ岱駅、江差駅などでは別れを惜しむ地元住民の方々や鉄道ファンなどでごった返すことが予想されますが、果たしてどんな情景が繰り広げられるんでしょう?

撮影に赴いただけで実質的な関わりはありませんでしたが、撮り鉄としてはこの江差線と言う路線…、とても感慨深いものがあります。と言うのも、いろいろな意味でその後の自分の撮影スタイルをガラッと変えた路線でもあることから思い入れもひとしおなんです。ですから廃止当日にあえて過去画ではありますが、江差線を取り上げました。いつまでも記憶に残しておきたい路線の一つが消えていくのも寂しいですが、最後に心より「ありがとう!」と言いたいです。



撮影地は
ここ。 


 写真の詳細情報(Exif情報) 
   
 カメラ : 
Nikon D600 + MB-D14 
 レンズ : AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED 
 焦点距離 : 70mm 
 
絞り値 : 
f/4 
 シャッター : 1/400秒 
 撮影解像度 : 6016×4016 FX 

 ISO感度 : 400 
 測光モード : Multi 
 露出補正 : +0.3 
 露出モード : Aperture priority
 

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